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Solange / WHEN I GET HOME

「後ろ向きで未来に入っていく」哲学的野心作

ソランジュ When I Get Home,
Solange, 2019
前作“A Seat at the table”の印象を引き継ぐように、比較的スムースに入る一曲目の“Things I Imagined”。しかし「私が想像したこと」と題された曲は、進行とともに徐々に曲・詩が解体されてゆく。まるでフランスの詩人、ポール・ヴァレリーの言葉「湖に浮かべたボートを漕ぐように、人は後ろ向きで未来に入っていく」ことを実践するかのようだ。ソランジュは、先人の遺産や地元ヒューストンをしっかり見つめつつ、未来に向けて歩を進める。最新作“When I Get Home”は、前作から大きく踏み出し、もはやブラックミュージックの範疇を超えてしまった。意図的にカテゴライズされることを拒否しているようでもある。

本作に収録された曲は、いくつかのモチーフをもとに、ジャズのように自由に展開してゆく。前作同様、サンファやデヴ・ハインズ等、様々な才能が参加しているが、ソランジュはその才能を使って、アナログな音や最先端の楽器を彫刻するように、そして遊びのスペースを設けながら積み上げてゆく。

聴きやすさは前作に譲るが、本作はアフリカ系米国人であるだけではなく、全人類的視点に立って構成されており、芸術的完成度はかなり前進した。

単なる過去への回帰や、逆に斬新さだけを良しとするのではなく、「後ろ向きに未来に入る」ことの大切さを、現代社会に示唆するような音楽を超えた哲学的名作。

Producer: Solange Knowles, Chassol, John Key, Standing on the Corner, John Carroll Kirby, Metro Boomin, Jamire Williams, Dev Hynes, Daniel Julez J Smith II, Pharrell, Tyler the Creator, Steve Lacy, Panda Bear
2019年





Things I Imagined / Down with the Clique - Solange
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