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ソウル&ファンク大辞典

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Rose Royce / GOLDEN TOUCH

ツインヴォーカルが繰りなすトロトロメロウが絶品

Rose Royce Golden Touch,
Rose Royce, 1980
Rose Royce(ローズ・ロイス)といえば、ハンドクラップが印象的な大ヒット曲“Car Wash(1976年)”や、Beyoncé(ビヨンセ)もカバーした“Wishing on a Star(1978年)”が有名だが、アルバム全体のバランスで考えるとこの“Golden Touch”が一番。

『ゴールデン・タッチ』では、特にスペーシーなアレンジがなされたメロウな曲がいい。一曲目の“And You Wish for Yesterday”は、“Wishing on a Star”よりも深みがあって、この時代を代表するスローの一曲といっても言い過ぎではない。4曲目のタイトル曲もRichee Benson(リッチー・ベンソン)の余裕が感じて気持ちいい。前作まではローズ・ロイスの看板ともいえるGwen “Rose” Dickey(グエン・ローズ・ディッキー)がいたが、このリッチー・ベンソンも負けないぐらい素晴らしい女性ヴォーカリストだ。

B1の“Love Is in the Air”も“And You Wish for Yesterday”に匹敵するぐらい素晴らしい。この曲ではもうひとりの看板、Kenny Copeland(ケニー・コープランド)のファルセットが冴え渡る。彼がリードをとる“Would You Please Be Mine”も王道ソウルの好曲だ。

Norman Whitfield(ノーマン・ホィットフィールド)プロデュースなので、ファンク・サイドのレベルも高い。ブルーノ・マーズの“Treasure”辺りが好きな人なら、ファンキーな曲も結構気に入るかもしれない。

Producer: Norman Whitfield
1980年



And You Wish for Yesterday - Rose Royce
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