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『ゴールデン・タッチ』では、特にスペーシーなアレンジがなされたメロウな曲がいい。一曲目の“And You Wish for Yesterday”は、“Wishing on a Star”よりも深みがあって、この時代を代表するスローの一曲といっても言い過ぎではない。4曲目のタイトル曲もRichee Benson(リッチー・ベンソン)の余裕が感じて気持ちいい。前作まではローズ・ロイスの看板ともいえるGwen “Rose” Dickey(グエン・ローズ・ディッキー)がいたが、このリッチー・ベンソンも負けないぐらい素晴らしい女性ヴォーカリストだ。
B1の“Love Is in the Air”も“And You Wish for Yesterday”に匹敵するぐらい素晴らしい。この曲ではもうひとりの看板、Kenny Copeland(ケニー・コープランド)のファルセットが冴え渡る。彼がリードをとる“Would You Please Be Mine”も王道ソウルの好曲だ。
Norman Whitfield(ノーマン・ホィットフィールド)プロデュースなので、ファンク・サイドのレベルも高い。ブルーノ・マーズの“Treasure”辺りが好きな人なら、ファンキーな曲も結構気に入るかもしれない。
Producer: Norman Whitfield
1980年