ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
1曲目の“Bambu”からリューベン・ウィルソンの世界が全開。彼のオルガン、Tommy Derrick(トミー・デリック)のドラム、Melvin Sparks(メルヴィン・スパークス)のギター(このギターのユルさもまた最高!)、John Manning(ジョン・マニング)のテナーサックスだけのシンプルな構成だが、ユルさの中にも強烈なグルーヴはビンビン伝わってくる。誰もが踊れて、こんなレベルの高いソウルジャズが楽しめるなんて、今ではあり得ない。
本作でもEddie Floyd(エディ・フロイド)“Knock on Wood”とEdwin Starr(エドウィン・スター)“Twenty Five Miles”のソウルフルなカバー曲を収録。
オススメは全曲!こんなに楽しいアルバムは滅多にない。もしタイムスリップができるなら、是非当時のライヴを体感したいアーティストのひとり。しかめっ面してジャズを聴きたい人には、ただのお昼寝用のBGMになってしまうので要注意。それにしてもゴスペルやディープソウルで聴くオルガンはあんなに涙腺直撃の音が出るのに、どうしてリューベン・ウィルソンが弾くと腰が砕けるほどユルくなるのだろう。
Producer: Francis Wolff
1970年