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ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

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Ray Barretto / ACID

NYサルサの開拓者による意欲作

レイ・バレット Acid,
Ray Barretto, 1968
プエルトリコ移民の両親のもとにニューヨークで生まれたレイ・バレット。育ちは大都会のど真ん中、スパニッシュ・ハーレム。ラテン、ジャズ、ソウル、ブーガルーが混じったこのアルバム・スタイルはマンハッタンで育ったバレットにとって当然の成り行きであり、彼自身が、所属するFania Records(ファニア)とともにニューヨーク・サルサの基礎を開拓していったことを考えると、このアルバムタイトルも納得もできる。“Acid”はレイ・バレットにとってファニア移籍後の第1弾アルバムでもあり、その意気込みがあらわれたタイトルなのだろう。

こんなファンキーなラテンソウルなので、サンプリングネタにもよくなっている。このアルバムからは“Mercy, Mercy, Baby”が、Pete Rock & C.L. Smooth(ピート・ロック&CLスムース)の“Good Life”のネタになっており、“A Deeper Shade of Soul”では、逆にEddie Floyd(エディ・フロイド)の“Knock on Wood”のフレーズを曲中で大胆に使用している。タイトル曲の“Acid”では、レイ・バレットのコンガと、ニューヨークらしいサルサとソウルジャズのハイブリッド音楽を堪能できる。

アルバムジャケットやタイトルのイメージからは程遠い内容ものの、ラテン・ジャズソウルの大名盤には間違いない。

Producer: Harvey Averne, Jerry Masucci
1968年



A Deeper Shade of Soul - Ray Barretto
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