ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
ジャマイカだけではなく、英国のリスナーもターゲットとしたためラヴソングと相性のいいストリングスが大胆に導入され、ポップソングとしての質も高まった。ソウル系の曲ではChi-Lites(シャイ・ライツ)の“Stoned Out of My Mind”をはじめ、Roberta Flack(ロバータ・フラック)やFugees(フージーズ)もカバーした“Killing Me Softly with His Song”も収録されているが、ポップな曲がとにかくいい。彼が脳天気そうに歌うと何故だかどの曲も哀愁を帯び、ソウルを感じるのだ。もうこれは天性としかいいようがない。
この時期のジョン・ホルトの曲は、レゲエからスウィートソウル側に一歩踏み出しているから、独断で「ラヴァーズ・ロックン・スウィートソウル」という新たなカテゴリーを彼のために与えたい。アーティストの我を前面に出すことよりも、あくまでも心地よさを追求しているため、ループで何時間でも聞いていられる。
Producer: Tony Ashfield
1973年