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“Dare”はヒューマン・リーグにとって大ブレイクのきっかけとなった作品。このアルバムのリリース前に音楽的な核となっていたメンバーが脱退し、Heaven 17(ヘヴン・セヴンティーン)を結成。ヒューマン・リーグは存続の危機を迎えていた。その結果、ヴォーカリストのPhilip Oakey(フィリップ・オーキー)と女性ヴォーカル2人がグループの顔となり、ポップになって生まれ変わった。
実はこの女性たちに音楽経験はなく、全くの素人だったのをルックスだけでメンバーに選んだという。そしてフィリップ・オーキー自身もヒューマン・リーグ結成前まで、ミュージシャンといえるほどの経験がなかった。その彼らがこの大ヒット作を生み出し、ブリティッシュ・インヴェイジョンの中心グループのひとつとなったのだ。ポスト・パンク期でなければ、こんな奇跡は絶対に起こらなかっただろう。
B5 “Don’t You Want Me(邦題:愛の残り火)”は、全米・全英の両方でチャート1位に輝いている。
Producer: Martin Rushent, The Human League
1981年