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1980年代のヒップホップ界では、クラフトワーク・ネタが定番となり、1982年Fearless Four(フィアレス・フォー)の“Rockin’ It”や、1989年2 Live Crew(2ライヴ・クルー)の“Dick Almighty”では、クラフトワーク1978年の“The Man Machine”を使うなど、挙げればきりがないほど、数多くのブラック・アーティストが彼らの曲をサンプリングしたり、カバーするなどした。
クラフトワークも逆にヒップホップの影響を受けたのか、自身の曲にクレジット無しで他人のメロディーを借用している。1983年の『ツール・ド・フランス』の有名なメロディは、20世紀初頭に活躍したドイツ人作曲家パウル・ヒンデミットの『フルート・ソナタ 第一楽章』の冒頭部分とほぼ同じだ。
肉体を武器にしていたそれまでのブラックミュージックに、クラフトワークはコンピュータの意味を教えた。そして、ヒップホップが化学反応を起こしたのだ。彼らの音楽は現在でもダンスフロアに関係する多くのアーティストに影響を与えている。