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ソウル&ファンク大辞典

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Grace Jones / NIGHTCLUBBING

音を奏でるポップアート

グレイスジョーンズ Nightclubbing,
Grace Jones, 1981
ファッションと音楽の相性は元々よかったにせよ、ファッション・モデルのスーパースターが、音楽でも本格的に成功したのは、グレイス・ジョーンズが、初めてではないだろうか。もしかしたら、後にも先にも彼女ほどの規模で成功した人はいないかもしれない。

ジャマイカで生まれ、10代を米国で過ごしたグレイス・ジョーンズ。ニューヨークのモデル・エージェンシーと契約後、パリに渡り、イヴ・サンローラン等のショーや、ヴォーグの表紙等を飾り、一躍トップモデルの仲間入りをする。

1975年にはディスコシーンの重要人物Tom Moulton(トム・モールトン)のプロデュースによりシングル“I Need a Man”をリリース。彼女はニューヨーク・クラブ・シーンの顔の一人になっていくが、時代とともにディスコとは決別し、新たなステージへと進化していく。

ミュージシャンとしてのグレイス・ジョーンズの最高傑作の一つがこの“Nightclubbing”。この時代の作品は、同時期にTom Tom Club(トム・トム・クラブ)も使った人気のコンパス・ポイント・スタジオ録音、Alex Sadkin(アレックス・サドキン)& Chris Blackwell(クリス・ブラックウェル)プロデュース、そしてSly & Robbie(スライ&ロビー)が重厚なビートでバックアップ。グレイス・ジョーンズは、まるで最新ファッションを披露するかのごとく、ディスコ、ファンク、レゲエ、ポップス、ニューウェーブ等を再構築して提示している。これほどルックスにフィットしたサウンドを生み出したアーティストも少ないだろう。

クラブ・クラシックスのA2 “Pull Up to the Bumper”を始め、Bill Withers(ビル・ウィザース)のカバーA3 “Use Me”、Flash And The Pan(フラッシュ・アンド・ザ・パン)のカバーA1 “Walking in the Rain”、Iggy Pop(イギー・ポップ)のカバー A4 “Nightclubbing”等、有名曲多数収録。

Producer: Alex Sadkin, Chris Blackwell
1981年



Walking in the Rain - Grace Jones
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