Eleanore Mills / THIS IS ELEANORE MILLS
手にとると儚く消えてしまいそうなメロウソウル
This Is Eleanore Mills,
Eleanore Mills, 1974
なんともまったりとした心地いいエレノア・ミルズ唯一のアルバム“This Is Eleanore Mills”。リリースはメロウなソウルを大得意とするSylvia Robinson(シルヴィア・ロビンソン)率いるAll Platium(オール・プラチナム)傘下のAstroscope(アストロスコープ)。プロデューサーのAl Goodman(アル・グッドマン)とHarry Ray(ハリー・レイ)は、同じくオール・プラチナム傘下の看板スターMoments(モーメンツ)のメンバー。この二人はコーラスにも加わっている。バックは、これまたオール・プラチナムのハウスバンドであり、オリジナル・アルバムもリリースしているRimshots(リムショッツ)。これだけのメンバーが集まれば、スウィートな内容になることは想像に難くない。1970年代中期はソウルが多様化かつ深化していった時期なので、このアルバムも地味ながら非常に味わい深い作品になっている。
オススメはA1 “Fascinating, Devastating Man”、A3 “He Said Goodbye”、B3 “Teach Me”のような手にとると儚く消えてしまいそうなメロウな曲の数々。アップでは個性を生かしながらダンサブルに仕上がっているA2 “I’m Gonna Get You”。
1977年、女性ヴォーカルの選択では定評のあるNorman Connors(ノーマン・コナーズ)のアルバム“Romantic Journey”にゲストヴォーカルとして迎えられている。
Producer: Al Goodman, Harry Ray, Tommy Keith
1974年