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その苦労が報われ、このファーストアルバムにも収録された“Shoe Shoe Shine”がいきなり大ヒット。この曲は今でもスウィートソウルの名作としてファンに愛されている。
またリードヴォーカルのTony Washington(トニー・ワシントン)は、当時のメジャーレーベル所属のアーティストとしては珍しく(というかおそらく初めて)ゲイであることを隠すこともなく公にしていた。本作ジャケットのイラストでも彼だけ、バラと蝶で飾られ、派手な衣装に化粧をして描かれている。反発も受けたらしいが、モータウンは彼らの個性を活かす決断をしデビューとなった。
サウンドは奇を衒うこともなく、ひたすら王道ソウルを追求している。表も裏も知り尽くした旧知のグループらしく、堅実なハーモニーを聞かせてくれる。繰り返しループで聞くことのできる安定感あふれるソウル。
Producer: Nick Ashford & Valerie Simpson
1975年