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ソウル&ファンク大辞典

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Dynamic Superiors / THE DYNAMIC SUPERIORS

何も隠さず奇を衒わず王道ソウルを貫いたグループ

ダイナミック・スーペリアーズ The Dynamic
Superiors,
1975
ワシントンD.C.の高校生5人が結成したダイナミック・スーペリアーズ。結成は1960年代前半と古いが、この“The Dynamic Superiors”が彼らにとってのデビューアルバム。10年以上もかかって、大メジャーレーベル、モータウンからのリリースにこぎつけた。そしてプロデュースはアシュフォード&シンプソン。

その苦労が報われ、このファーストアルバムにも収録された“Shoe Shoe Shine”がいきなり大ヒット。この曲は今でもスウィートソウルの名作としてファンに愛されている。

またリードヴォーカルのTony Washington(トニー・ワシントン)は、当時のメジャーレーベル所属のアーティストとしては珍しく(というかおそらく初めて)ゲイであることを隠すこともなく公にしていた。本作ジャケットのイラストでも彼だけ、バラと蝶で飾られ、派手な衣装に化粧をして描かれている。反発も受けたらしいが、モータウンは彼らの個性を活かす決断をしデビューとなった。

サウンドは奇を衒うこともなく、ひたすら王道ソウルを追求している。表も裏も知り尽くした旧知のグループらしく、堅実なハーモニーを聞かせてくれる。繰り返しループで聞くことのできる安定感あふれるソウル。

Producer: Nick Ashford & Valerie Simpson
1975年



Leave It Alone - Dynamic Superiors
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