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Temptations(テンプテーションズ)の“Ain’t No Sun Since You’ve Been Gone”で始まるA面はパンチのある曲で占められ、New Birth(ニュー・バース)がカバーした“Mr. Dream Merchant”や、Janis Joplin(ジャニス・ジョプリン)も歌った“Take Another Little Piece of My Heart”等、熱いソウルの名曲が並ぶ。
対してBurt Bacharach(バート・バカラック)とHal David(ハル・デヴィッド)の名曲“This Girl’s In Love With You”で始まるB面はメローな曲で占められている。ソウルの観点からすると、B面は少し外れてしまうが、ダスティ・スプリングフィールドらしい哀感が漂い、なかなか味わい深い。バカラックのB1だけではなく、Randy Newman(ランディ・ニューマン)の“I Think It’s Going to Rain Today”や、Gilberto Gill(ジルベルト・ジル)の“Morning”なんかも、ストリングスの使い方が効果的で感動的だ。
バックコーラスでMadeline Bell(マデリン・ベル)、A1, A2のアレンジとベースではLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)加入前のJohn Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)が参加している。
ダスティ・スプリングフィールドには、やはり英国製のポップなソウルがよく似合う。モッズ系のソウルが好きな人には、きっと“Dusty in Memphis”よりも、本作の方が気にいるだろう。
Producer: John Franz, Dusty Springfield
1968年