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ソウル&ファンク大辞典

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Dusty Springfield / DUSTY… DEFINITELY

あの名作を上回る出来!? ブルーアイドソウルの裏名盤

ダスティ スプリングフィールド Dusty... Definitely,
Dusty Springfield, 1968
ブルーアイドソウルの名盤といえば、Dusty Springfield(ダスティ・スプリングフィールド)がソウルの聖地のひとつ、メンフィスのAmerican Sound Studioで録音した“Dusty in Memphis(1969年)”がよくあげられるが、前年に発表された“Dusty… Definitely”の方が、彼女の本領は発揮されているように感じる。

Temptations(テンプテーションズ)の“Ain’t No Sun Since You’ve Been Gone”で始まるA面はパンチのある曲で占められ、New Birth(ニュー・バース)がカバーした“Mr. Dream Merchant”や、Janis Joplin(ジャニス・ジョプリン)も歌った“Take Another Little Piece of My Heart”等、熱いソウルの名曲が並ぶ。

対してBurt Bacharach(バート・バカラック)とHal David(ハル・デヴィッド)の名曲“This Girl’s In Love With You”で始まるB面はメローな曲で占められている。ソウルの観点からすると、B面は少し外れてしまうが、ダスティ・スプリングフィールドらしい哀感が漂い、なかなか味わい深い。バカラックのB1だけではなく、Randy Newman(ランディ・ニューマン)の“I Think It’s Going to Rain Today”や、Gilberto Gill(ジルベルト・ジル)の“Morning”なんかも、ストリングスの使い方が効果的で感動的だ。

バックコーラスでMadeline Bell(マデリン・ベル)、A1, A2のアレンジとベースではLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)加入前のJohn Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)が参加している。

ダスティ・スプリングフィールドには、やはり英国製のポップなソウルがよく似合う。モッズ系のソウルが好きな人には、きっと“Dusty in Memphis”よりも、本作の方が気にいるだろう。

Producer: John Franz, Dusty Springfield
1968年



Ain’t No Sun Since You’ve Been Gone - Dusty Springfield
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