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ソウル&ファンク大辞典

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Clarence Carter / THE DYNAMIC CLARENCE CARTER

盲目の努力家、絶頂期の代表作

クラレンス・カーター The Dynamic Clarence Carter,
Clarence Carter, 1969
生まれた時から盲目でありながら、盲学校で音楽に触れ、大学まで卒業したClarence Carter(クラレンス・カーター)。デビュー当時は二人組だったが、相方が交通事故で負傷したことをきっかけに、ソロとして再出発した。

1967年にリリースした“Tell Daddy”がヒットしたことで世間の注目を集める。Etta James(エタ・ジェイムス)がヒットさせた“Tell Mama”はこの曲のアンサーソング(というか同じ曲であり、同じマッスルショールズ録音で、バックもほぼ同じメンバー)である。

この“The Dynamic Clarence Carter”がリリースされた頃にはスターとしての貫禄も出ており、この作品自体、当時のヒット曲からブルースまでてんこ盛り状態で、クラレンス・カーターの実力が余すことなく発揮されている。渋くなりすぎずに、ポップさを保っているところがいい。

オススメはしっとりとした曲なら“Tell Daddy”とは逆にエタ・ジェイムスのヒット曲をカバーした“I’d Rather Go Blind”。ソウルフルなら“Think About It”、“You’ve Been a Long Time Comin’”。クラレンス・カーター屈指の名曲としては“Let Me Comfort You”、“Too Weak to Fight”。ブルース色が出た彼ならではの曲ならラストの“Weekend Love”。

黄金期のマッスルショールズ録音。

Producer: Rick Hall
1969年



Too Weak to Fight - Clarence Carter
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