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ソウル&ファンク大辞典

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Candi Staton / HOUSE OF LOVE

実力者がやればディスコもこうなる

キャンディ ステイトン House of Love,
Candi Staton, 1978
ゴスペルに始まり、Rick Hall(リック・ホール)と組んだマッスル・ショールズでのサザンソウル期。その後、時代の流れを敏感に汲み取ったキャンディ・ステイトンは、Dave Crawford(デイヴ・クロフォード)と組んでディスコに軸を移す。すぐに“Young Hearts Run Free”はソウルチャート1位の大ヒットとなり、ディスコの時代でもスターの座をしっかりと守った。

本作『ハウス・オブ・ラブ』もディスコ期の作品。1曲目の“Victim”がシングルヒットしている。キャンディ・ステイトンの特徴は何と言っても歌のうまさ。サウンド・スタイルが変わっても、ソウルフルな歌声は変わらないので、単なるディスコに終わらず、ブラック・ミュージックとしての高い質を保っている。むしろダンスミュージックをうまく取り入れ、幅が広くなったともいえる。

ディスコ調の“Victim”や“Honest I Do Love You”、デイヴ・クロフォードとのデュエット曲である大人ダンサー“I’m Gonna Make You Love Me”、メロウな“Yesterday Evening”、サザンソウル・バラード“So Blue”、ゴスペル“Take My Hand, Precious Lord”と、これほど熱いソウルとほろ苦いポップな感覚を両方持ち合わせるシンガーはそうそういない。

Producer: Dave Crawford
1978年



Victim - Candi Staton
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