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メンバーはアメリカ人だがデビューはロンドンで果たしている。このセカンドアルバム“Natural High”では、米国に戻って録音しているが、プロデューサーがイギリス人のMike Vernon(マイク・ヴァーノン)なので、英国の影響をかなり感じる音づくりになっている。ちなみにマイク・ヴァーノンは、英国ブルースの名盤、John Mayall with Eric Clapton(ジョン・メイオール・ウィズ・エリック・クラプトン)の“Blues Breakers with Eric Clapton”や、初期のDavid Bowie(デヴィッド・ボウイ)の曲をプロデュースをした超有名人。
聞きようによってはSky High Productions(スカイ・ハイ・プロダクションズ)のサウンドのようでもあり、サイケなアレンジもあり、そこに甘いヴォーカルが乗っかるのだから、贅沢といえば贅沢だ。昔のソウルファンは、この英国っぽさや雑多感をあまり好まなかったようだが、今なら十分に評価されてもいいだろう。
オススメのトラックは、メローダンサーなら“You Know We’ve Learned”や“That’s the Way We Make Our Music”、スウィートソウルなら“Who Has the Last Laugh Now”、“Natural High”。
タランティーノの「ジャッキー・ブラウン」にタイトル曲の“Natural High”が使われた。
Producer: Mike Vernon
1973年