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ソウル&ファンク大辞典

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Andy Bey / EXPERIENCE AND JUDGEMENT

「くさや」級バリトン&メガトンヴォイス

アンディ・ベイ Experience and
Judgement,
Andy Bey, 1974
70年代のスピリチュアルともスペーシーとも受け取れるような重いジャズファンクとロックがミックスしたようなサウンドに、Bill Withers(ビル・ウィザース)かBilly Preston(ビリー・プレストン)がタイムスリップして50年代R&Bのヴォーカリストになったようなこのアンディ・ベイの“Experience and Judgement”。カテゴライズを拒むようなサウンドであり、レベルは明らかに高い。

比較的オーソドクスにうまいヴォーカリストのイメージがあるアンディ・ベイだが、70年代初期から中期にかけては、彼のキャリアの中で最も尖った作品を残している。この作品の直前はGary Bartz(ゲイリー・バーツ)のNTU Troop(NTUトゥループ)のメンバーとして活動しており、同じく先鋭的な作品を残している。

本領発揮ともいえるジャジーなB5 “Trust Us to Find the Way”やB6 “The Power of My Mind”はさすがに文句のつけようがないが、どうせこのアルバムを聞くなら別の曲も楽しみたい。一番のオススメはドラムがかっこいいA3 “Judgement”。しっとりと歌っているのにどこか変なコズミック・ソウル・バラードB4 “A Place Where Love Is”もおもしろい。

アンディ・ベイの声質にハマれば、かけがえのない作品なるだろうが、合わないとトコトン合わないかもしれない。「くさや」のような作品。

Producer: William S. Fisher
1974年



Judgment - Andy Bey
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