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比較的オーソドクスにうまいヴォーカリストのイメージがあるアンディ・ベイだが、70年代初期から中期にかけては、彼のキャリアの中で最も尖った作品を残している。この作品の直前はGary Bartz(ゲイリー・バーツ)のNTU Troop(NTUトゥループ)のメンバーとして活動しており、同じく先鋭的な作品を残している。
本領発揮ともいえるジャジーなB5 “Trust Us to Find the Way”やB6 “The Power of My Mind”はさすがに文句のつけようがないが、どうせこのアルバムを聞くなら別の曲も楽しみたい。一番のオススメはドラムがかっこいいA3 “Judgement”。しっとりと歌っているのにどこか変なコズミック・ソウル・バラードB4 “A Place Where Love Is”もおもしろい。
アンディ・ベイの声質にハマれば、かけがえのない作品なるだろうが、合わないとトコトン合わないかもしれない。「くさや」のような作品。
Producer: William S. Fisher
1974年