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ソウル&ファンク大辞典

ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。

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Alice Coltrane / JOURNEY IN SATCHIDANANDA

導師が歩んだ道を追体験するためのラーガ・ジャズ

アリスコルトレーン Alice Coltrane,
Journey to
Satchidananda,
1971
ジョン・コルトレーンの遺志を受け継ぎ、夫の弟子的な立場であったPharaoh Sanders(ファラオ・サンダース)とともに、ディープでスピリチュアルな精神世界を表現したのがアリス・コルトレーンのこの代表作ともいえる“Journey in Satchidananda”。スピリチュアルにどハマりしたジョンやファラオよりも、さらに神秘世界の奥深くに到達していたのは、アリス・コルトレーンではないだろうか。

この時期のスピリチュアル・ジャズに時折みられるようにエスニックな楽器の使用が特徴的である。インドの弦楽器タンブーラや中東の琵琶のような楽器ウードを全面的に使用した本作では、アリス・コルトレーン流のラーガ・ジャズが展開されている。一曲目のタイトル曲では、ゆっくりと流れながらもうねるようなCecil McBee(セシル・マクビー)のベースに、シルクのようなアリスのハープとネットリと絡みつくようなエスニックな弦楽器が重なり、快楽のグルーヴを堪能できる。スピリチュアルな世界でぶっ飛ぶこともできるが、ちゃんと理知的にジャズとして成立している点が、この作品の素晴らしいところ。神秘の世界で漂っていても、冷静でいることこそが禅にも通ずる「サッチダーナンダへの旅」の真髄なのだろう。

アリス・コルトレーンは、この時期からインドの導師スワミ・サッチダーナンダに心酔するようになっていた。この作品はアルバム・タイトルが示すようにサッチダーナンダに捧げられたものであり、彼女の内面を最も正直に表した作品といえる。

Producer: Alice Coltrane, Ed Michel
1971年



Journey to Satchidananda - Alice Coltrane
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