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1970年にSoul Strutsというバンド名で結成。当時はまだコピーバンドだったが、オリジナル曲を作るようになったことをきっかけに3rd Creationと改名。Bill Withers(ビル・ウィザーズ)やDennis Coffey(デニス・コフィ)らがいたSessex Records(サセックス)との契約も決まるが、サード・クリエイションというバンドがすでに存在していることが判明し、さらなる改名を強いられる。そこで当時、メンバーが9人であったことからナインス・クリエイションというグループ名で再スタートをはかることになった。
しかしまた不運に見舞われる。デビューシングル“Still Your Friend”をリリースし、ヒットもしたが、所属するサセックスが税金の滞納により、レーベル閉鎖を余儀なくされたため、録音済みのファースト・アルバムは行き先を失ってしまった。
不運は続いた。奇跡的に大手のWarner Brothers(ワーナー・ブラザーズ)が彼らの音に興味を示し、本作にも収録されている“Falling in Love”の録音も決まったが、なぜか契約には至らなかったのだ。
紆余曲折を経てようやくRite Track Records(ライト・トラック)からリリースされたのが、この“Bubble Gum”。シングルリリースされた“Falling in Love”は、すぐに火がつき、R&Bチャート10位のヒットとなった。しかし、今度は零細レーベルだったことが災いし、販売網の限界から、素晴らしい内容にもかかわらず、大ヒットにはつながらなった。
メジャーな存在にはなれなかったが、それが逆に荒々しさを残し、いい味となっている。ファンクサイドのオススメはピート・ロック&CLスムースの“Soul Brother #1”のネタになったA1 “Bubble Gum”や、B2 “Rule of Mind”、B4 “We Need Love”。メロウサイドではA3 “Sexy Girl”がいい。
1975年