2019年7月11日、バービー人形で有名なマテル社が驚きの写真を公開した。デヴィッド・ボウイが名作『ジギースターダスト』を生み出すきっかけとなった作品『スペイス・オディティ』の発売50周年を記念して、バービーにジギー風のあのメタリックな宇宙服のような衣装を着用させているのだ。
服だけではない。額にはゴールドの円形の飾りをつけ、髪は真っ赤、靴も真っ赤のロンドンブーツ、あのフェミニンなスタイルを象徴してきたバービーが、どこからどう見ても中性的な往時のデヴィッド・ボウイを見事に再現している。これとそっくりな衣装は、1973年「ジギースターダスト」のライヴ・ツアー時にステージで披露している。
バービーは過去の古いイメージを払拭しようと、これまでにも様々な人種や、ぽっちゃり体型、ヒジャブを着けたもの等、多様なバービーを発売してきた。実はアンディ・ウォーホルやエルヴィス・プレスリーの格好をしたバービーもリリースしている。デヴィッド・ボウイも多様性を象徴する存在として、採用されたのかもしれない。
米国では、こうした子供向けのおもちゃでも、時代とともに変化をし、しっかりとした意思表示をしなければ、受け入れてもらえないのだ。