ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
ヤズ・アハメドの音を「サイケデリック・アラビック・ジャズ」と評するように、彼女の特徴は単なる中東風メロディを持つジャズだけではない。英国の文化を形成する音が様々な形でミックスしている。例えばレイディオヘッド。本作では“The King of Limbs”収録の“Bloom”をカバーしているが、彼女はレイディオヘッドのオリジナル・バージョンにも参加している。レイディオヘッドのジャンルを超えた音楽観はヤズ・アハメドにも共通するものがある。また本作にバスクラリネットで参加しているSons of Kemet(サンズ・オブ・ケメット)のShabaka Hutchings(シャバカ・ハッチングス)とも、ともに英国以外のルーツを持つ者同士、影響をし合っているようだ。その他にもポップスからレゲエ、現代音楽まで様々なアーティストと共演し、その全てのエキスが彼女自身の作品にも活かされている。
ジャズの範疇に収まりきらない、彼女が影響を受けた全ての音楽のファンにもアピールするような懐の深いサウンド。
Producer: Noel Langley, Yazz Ahmed
2017年