ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
『アヴァロン』の最大の特徴は、唯一無二の世界観だろう。ケルト神話を引用し英国の土着性を大切しながら、ポップスともジャズともブラックミュージックともつかないような浮遊感ある音楽を完成させている。ECMのような大衆を突き放したような透明感を発しながらも、ブラックコンテンポラリーのようなグルーヴも感じる。そして、それら全てが恍惚のポップミュージックとしてパッケージされている。ブライアン・フェリーのセンスがあるからこそなせる技だろう。
ミックスはボブ・クリアマウンテン、録音はパワー・ステーション。
刺激を求めるのなら初期の作品をお勧めするが、完成度なら間違い無くロキシー・ミュージック史上ナンバー1の作品。
Producer: Roxy Music, Rhett Davies
1982年