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ザ・パザント・ブラザーズ&ザ・ビューフォート・エクスプレスの真髄はレア・グルーヴらしくないリッチなリズム感。ファンクはもちろんのこと、ジャズやラテンも自然に取り入れ、非常にダンサブルでストリート感も溢れている。というのもエディはライオネル・ハンプトンで音楽監督を務めたほどの人物で、アルはPucho & the Latin Soul Brothers(プーチョ&ザ・ラテン・ソウル・ブラザーズ)でもプレイしたので、無名ではあったものの実力は十分あったということ。
とても実力派とは思えないほど荒々しい“A Gritty Nitty”で始まり、プーチョ的な“Back to Beaufort”、少しアフロ的でもある高速ジャズファンクの“Loose And Juicy”、楽しげなリズムにアレンジされたOscar Brown Jr.(オスカー・ブラウン・ジュニア)の“Work Song”のカバー、ジャズファンクとしても本格的な“Spooky”、レア・グルーヴ的ごった煮ファンクの“Skunk Juice”、泣きのスロウなのにソウルとジャズがミックスしたような“Clabber Biscuits”等、非常に幅広く、アルバム一枚を通して楽しめる。
音楽の神様が味方についていれば、War(ウォー)のような存在になれたかも。
Producer: Ed Bland
1975年