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ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

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War / THE MUSIC BAND

西海岸メロウ・ファンクの完成形

The Music Band The Music Band,
War, 1979
Sly & the Family Stone(スライ&ザ・ファミリー・ストーン)のように西海岸のバンドらしくファンクにラテンやロック等、他分野の要素をミックスした独自のサウンドを構築していたWar(ウォー)。70年代中期の攻撃的なファンク“Me And Baby Brother(Deliver the World収録)”等もいいが、“Why Can’t We Be Friends?(同名アルバム収録)”に代表されるように、彼らは当時からメロウなサウンドも良かった。この1979年の“The Music Band”では、そのメロウな面が強調されている。

最も象徴的な曲はA3の“I’m the One Who Understands”だろう。この曲は歌謡曲のように、あらゆる音楽のチャンプルーとなっているが、全体のトーンはウォーにしか出せない多様な文化をミックスさせた哀愁のメロディーに包まれている。A1のタイトル曲も同様の流れを持つ曲であり、彼らがブラック・ミュージック以上の音楽を目指していることがタイトルからも読み取れる。

ウォーを語るときに、『ザ・ミュージック・バンド』はあまり出てこない作品だが、全曲レベルが高く、ベテランらしい完熟した西海岸ファンクを聞くことができる貴重なアルバムだ。

Producer: Jerry Goldstein
1979年



I’m the One Who Understands - War
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