ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
最も象徴的な曲はA3の“I’m the One Who Understands”だろう。この曲は歌謡曲のように、あらゆる音楽のチャンプルーとなっているが、全体のトーンはウォーにしか出せない多様な文化をミックスさせた哀愁のメロディーに包まれている。A1のタイトル曲も同様の流れを持つ曲であり、彼らがブラック・ミュージック以上の音楽を目指していることがタイトルからも読み取れる。
ウォーを語るときに、『ザ・ミュージック・バンド』はあまり出てこない作品だが、全曲レベルが高く、ベテランらしい完熟した西海岸ファンクを聞くことができる貴重なアルバムだ。
Producer: Jerry Goldstein
1979年