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彼はマッド・ラッズ時代にも、これからだという時期に徴兵によりベトナム戦争に行き、一時脱退している。順調なスタートを切ったはずのマッド・ラッズもリードヴォーカルを失い低迷し、大きな成功をつかむことはできなかった。
ソロとして独立して発表されたこのセルフタイトル作の内容は素晴らしい。マッド・ラッズ時代にはスタックスとしては異色の青春ホロ苦スウィートソウルを聞かせてくれたジョン・ゲイリー・ウィリアムスが、本作では成長したメロウな世界を展開している。ジョン・ゲイリー・ウィリアムスが作曲とプロデュースも担当しており、ほとんどは彼が得意とするスウィートソウルの連発。だが、この作品もやはりサザンソウルっぽくはなく、むしろ感覚的にはフィリーやシカゴに近い洗練された大人ソウルだ。
Producer: John Gary Williams, Willie Hall
1973年