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この“Transitory”は、ヤスパー・ファン・トフが70年代に結成していたバンド、ポーク・パイの第1作目。リリースはドイツのMPS Records。ヤスパー・ファン・トフらしく単なるジャズには収まらず、ロックとも実験音楽ともつかない音を出している。ジャケットにJasper van’t Hof’s Pork Pie feat. Charly Marianoとあるように、Embryo(エンブリオ)でも名演を残した米国人チャーリー・マリアーノがサックス、バンブー・フルート、インドのリード楽器ナダスワラムで参加している。チャーリー・マリアーノは間違いなくこのアルバムの主役の一人だが、もう一人耳を引くのが、個性的なギターを弾くベルギー人Philip Catherine(フィリップ・キャサリン)。彼が本領を発揮するA1 “Epoch”とA4 “Angel Wings”もすごい。他のメンバーもドラムはイタリア人、ベースはフランス人と非常にコスモポリタンなグループ。
Producer: Achim Hebgen
1974年