ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
Tin Drum,アルバムタイトルは作家ギュンダー・グラスの『ブリキの太鼓』の引用だと思うが、サウンドはジャケット写真のようになぜか中華風味。交流のあったイエロー・マジック・オーケストラの影響とも言われているが、不自然にならないのは、センスがいいからとしかいいようがない。類似品がないため、今聞いてもあまり古さを感じない。
このアルバムの制作前にギターのロブ・ディーンが抜けたことと、共同プロデュースにペンギン・カフェ・オーケストラでも活動していたスティーヴ・ナイを起用したことにより、ロック色が薄まり、逆に音楽的質が飛躍的に高まった。
いろんな偏見もありジャパンは一部の人のみに愛されてきたが(今でもその傾向は続いている)、ジャズやファンク目線でも十分評価に値する個性豊かなアーティスト集団である。
Producer: Japan, Steve Nye
1981年