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とにかく全編を貫くレアグルーヴ感がすごい。バックは曲によって3つのバンドが担当している。特筆すべきはブレイク寸前のオハイオ・プレイヤーズ。 “You Don’t Mean It”のスピード感あふれる演奏は彼らのもの。もう一つ、ディープなソウルファンなら泣いて喜びそうなのが、リー・モーゼスのバンド(Deciples)。彼は同時期に、このグロリア・バーンズの『アップタウン』と同じMaple Recordsから大名作『タイム・アンド・プレイス』をリリースしている。こちらにもオハイオ・プレイヤーズの参加が噂されており、つまり、この二つの作品は姉妹作とも言える。B3 “Home”とB5 “I’ll Go All the Way”でソウルフルなグルーヴを叩き出しているのが彼らだ。もう一つのバンド、The Hustlers(ハスラーズ)も素晴らしい。オハイオ州デイトン出身の彼らもノーザンソウルシーンで受けそうな“Goodbye”というシングル盤を残しているが、本作でもA2“I’ll Call You Back Later”のようなダンサータイプから、しっとり決めたA1 “Old Before My Time”やA3 “I Found Myself”まで幅広い演奏を聴かせてくれる。
Producer: Edward Lewis, James Lewis, Johnny Brantley, Marion Farmer
1971年