ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
クラスターのアルバム“Zuckerzeit”も、そうした流れの上にある傑作だ。クラスター自体は、ジャーマン・プログレやアンビエントなイメージの方が強いが、このアルバムは電子楽器を使ったビート(と恍惚のメロディ)がテーマになっている。この作品に限っていえば、クラフトワークよりも完成度が高く、トランスに直結するような中毒性の高い音を聞かせてくれる。不安定なリズムの上で、これまた不安定なシンセサイザーの音が揺れ動くA1“Hollywood”は、フリージャズのような実験性を保ちながら、ポップさも併せ持っている。
生音重視のオールド・ファンク・ファンにはキツイかもしれないが、その後のダンスミュージックに与えた影響は無視できない。
Producer: Cluster, Michael Rother
1974年