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しかし、ボブ・ディランのように、60年代にはフォークがエレキ化していくにつれ、チェンバース・ブラザーズの音もロック化していく。こうした状況下で発表されたのが、このアルバム“Time Has Come Today”だ。インプレッションズの“People Get Ready”やウィルソン・ピケットの“In the Midnight Hour”のカバーもあり、ヴォーカルはさすがにゴスペル・フィーリングが溢れているが、サウンドはやはりロック、特にサイケデリックの影響が強く出ている。彼らの代表曲でもあるタイトル曲は、非常にポップさを保ちながら、11分にも及ぶ曲であり、途中からは完全にサイケデリックな世界に突入する。シングルカットされ、大ヒットもしているが、シングル版はLP版を大幅に編集したもので、印象はかなり違う。
オススメはこのLP版の“Time Has Come Today”。ポップなメロディの前半と、オドロオドロシイ中盤の対比がすごい。
Producer: David Rubinson
1967年