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この時代のキャメオは、生とデジタルのミックス具合が絶妙で妙な気持ち良さがある。金銭的な問題でメンバーをカットしたといわれているが、それがいい方に転んでいる。
本作ではA3の“Flirt”がファンク・クラシックとして知られている。その他にもキャメオらしいベース音が炸裂するA1“Be Yourself”や、プリンスのような香りもするA4“Enjoy Your Life”もいい。ロック色の強いB1“Alligator Woman”も、後のキャメオを予感させるサウンドで興味深い。
キャメオの本質はジャン・ポール・ゴルチエを身にまとっていた80年代中期以降の音にあると思うが、生音の感触を残した『アリゲーター・ウーマン』の寸止め感は、他の作品にない魅力がある。
Producer: Larry Blackmon
1982年