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ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

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Bobby Bland / THE SOUL OF THE MAN

ソウルフルな声だけで戦ったブルースマン

ボビー・ブランド The Soul of the Man,
Bobby Bland, 1966
ブルース歌手として知られるBobby Bland(ボビー・ブランド)。ギターを弾かず、声一本で生きてきただけあって、その歌声は心に強く響く。Duke時代の“The Soul of the Man”でも、ブルースというカテゴリーを超えたパワフルな歌声を聴かせてくれる。

バリバリのブルースを期待してこのアルバムに針を落としても、意に添えないかもしれない。ブルースというより、ソウルに溢れているのだ。1曲目のバラード“I Can’t Stop”は完全にディープなサザンソウル。2曲目の“Back in the Same Old Bag”にしてもStax Records(スタックス)的ソウルとロックンロールが合体したダンスナンバーだ。

ボビー・ブランドはある意味、不幸なアーティストかもしれない。押しも押されぬブルース界の大物ではあるが、ギターを持たないことや、カバーするフィールドが幅広いため、比較するブルースミュージシャンがいないからだ。

1950年代、南部の安酒場で聞く音楽だったブルースを、都会の音楽ファンの鑑賞に耐えうる作品に発展させたのが、BBキングであり、ボビー・ブランドなのだ。ある意味、現代ブルースのパイオニアのひとりがボビー・ブランドといえる。その後、ブルースの本流はBBキング側に流れていくが、ボビー・ブランドも50年代後半からヒット曲を立て続けにリリースしている。

多様性に溢れるボビー・ブランドの音楽は、ソウルファンでも、ブルースファンでも、ロックファンでも、みんなが十分に楽しめる。特にこの“The Soul of the Man”は、ソウルとしての質が非常に高い。

Producer: Joe Scott
1966年



Let's Get Together - Bobby Bland
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