「ミニチュアブルテリアのブログ mossfad de モス。」より
レ・ミゼラブル
少し前のことです。
オラはぬいぐるみのふりをして、おうちの人のバッグに潜り込み、みんなと一緒に映画「レ・ミゼラブル」を鑑賞しました。
一流の俳優、一流のスタッフ、そして何より世界中の人々が涙した超一流の原作、悪いわけがありません。2時間以上の上映時間も──トイレシートのお世話にもならず──あっという間に過ぎました。
すべてが一流で、項目ごとに採点すれば、きっと100点満点を取れるでしょう。でもこれが最近のベストムービーかと問われると、絶対違うと思うのです。よく出来てはいるけれど、心の奥底に突き刺さるものは、あまりなかったのです。
映画を工芸品のように愛でる人にはいい映画かもしれないけれど、何かショックを受けたい人には、物足りないのでは…と思うのです。
まさしく「ああ無情」って感じです。完璧なんだけど、きっと監督が少年の頃、映画を撮り始めた時の『初期衝動』が欠けていたのではと感じました。
実は「レ・ミゼラブル」ではなくて、ある人と「初期衝動」のことを話していた時に、この映画のことが思い浮かび、今回のネタにしてみました。どうも長々と失礼いたしモスた。
監督:トム・フーパー
原作小説:ヴィクトル・ユゴー
出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ他
2012年