最新文化を表現しているはずなのに、テクノロジーに関しては他の業界よりもかなり遅れている印象を受けるファッション業界。その中でもオーソドックスで先端的なイメージが全くないファッション・ブランド『Rag & Bone(ラグ&ボーン)』が画期的なショーのあり方を提案した。
テーマは“A Last Supper(最後の晩餐)”。レオナルド・ダ・ヴィンチの名画のようにショーは晩餐形式で行われた。ラグ&ボーンの最新コレクションを着たブランドと近しいゲストだけが招待され、写真家のランドン・ノードマンが撮影、来客をデジタル化した。
実際のディナーの進行とともに、人工知能がゲストの行動を学習、デジタル化されたゲストのデータは、人間の行動や周囲とのコミュニケーションにより変化し、さらに進化をするようにプログラムされた。
AIを担当したのは、人工知能をアートに導入する取り組みを進めるロス・グッドウィン。彼自身もゲストの一人として参加した。
こうして人間の視点とAIにしかできない複雑な視点を融合させた新たなショーが冒頭のビデオだ。
印象的なデジタル・ミュージックを担当したのは、レディオヘッドのトム・ヨーク。