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ノーザン・ソウル

ノーザンソウル

「ノーザン・ソウル」というその後の英国音楽愛好家やDJに、とてつもなく大きな影響を与えたムーヴメント。ちょっとしたブラック・ミュージック・ファンなら誰でもその言葉ぐらいは知っているが、詳細を知るものはほとんどいなかった。今でも愛好家の多いロンドンに行けば、そのかけらぐらいは味わうことができる。しかし、あのちゃちなクラブの様子や、垢抜けているのかダサいのかわかりにくいファッション等は、今となっては体感する術もない。


そんな状況下の日本にようやくやってきたのが、この映画『ノーザン・ソウル』だ。これこそ、今まで欠けていたパーツを埋める作品であり、時代を超えて語り継がれるべき作品なのだ。


本作を『トレインスポッティング』と比較する声もあるが、それを期待すると肩透かしを食らうだろう。『トレインスポッティング』は、映画芸術として数段優れており、音楽やドラッグに興味がなくても十分鑑賞に耐えうるものだ。だが『ノーザン・ソウル』は、純粋に音楽やクラブカルチャー、そして「クソみたいな町」の若者たちに愛着を感じる人間だけが楽しめる作品なのだ。


日本人がモッズを知りたければ『さらば青春の光』は絶対に体験しなければならない。それと同じぐらい、ノーザン・ソウル・シーンを知るためには、今後本作が通過儀礼となることは間違いない。『ノーザン・ソウル』は観る映画ではない。主人公と一緒にウィガン・カジノに出かけ、体感する映画なのだ。


監督:エレイン・コンスタンティン
出演:エリオット・ジェームズ・ラングリッジ、ジョシュ・ホワイトハウス、アントニア・トーマス他
2014年

公式サイト

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