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Zaraの新ロゴが大不評で炎上中

まずは上の3つのZaraのロゴを見てほしい。左から2011年のロゴ、中央がつい最近発表された2019年のロゴ、右はこのままでは2027年にはこうなるのではないかと皮肉ったロゴ。これはプロのデザイナー、Fabio Basileによるツイッターの投稿だ。彼だけではない。今、ネット上では、Zaraの新ロゴがプロのデザイナーやファッション関係者から大不評を買っているのだ。

別に手を抜いて、二流の会社にデザインを依頼したことが原因ではない。むしろ彼らが選んだのは超一級のBaron & Baronという会社だ。創設者のファビアン・バロンは、世界的に有名なアート・ディレクターであり、タイポグラフィーの世界を変えた伝説の人物なのだ。

ファビアン・バロンの名が一気に知られるようになったのは、クリエイティブ・ディレクターとして参加したファッション誌『ハーパーズ・バザー』での仕事だ。美しいセリフ書体を用いた彼のデザインは賞賛され、当時「世界で最も美しい雑誌」だと称えられた。その後は、ジバンシー、アルマーニ、イヴ・サンローラン、フェンディ等、ファッションブランドの広告を多く手がけている。

今回のZaraの新ロゴは、おそらくZara側がBaron & Baronデザインのディオールやボッテガ・ヴェネタの仕事を見て、同様の方向性を希望したのではないかと推測できる。実際にデザインを担当した人物はわからないが、現状のデザインを見ても、Zaraではなく、ファビアン・バロンのことしか頭に浮かばない。

ファストファッション一辺倒のイメージから脱却しようとしたのだろうが、一流ブランドの真似事や、一流デザイナーに任せきるのではなく、Zaraにふさわしいシンプルで親しみやすいロゴをファンは望んでいるのではないだろうか。



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