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南部にどっぷりの人かと思いきや、このアルバム以前は北で活動していた。デトロイト・ファンクの裏番長、Dave Hamilton(デイヴ・ハミルトン)のレーベルNew Day(ニュー・デイ)から、Billy (Sugar Billy) Garnerという名で、シングルを何枚かリリースしている。
さらにキャリアも相当あるようで、1961年にはBilly Garnerとしてシングル・デビューも果たしている。それなのに彼のキャリアは謎に満ちており、ほとんど情報がない。アルバムはおそらくこの『スーパー・デューパー・ラヴ』一枚しか出していない。
ファンキーな曲もなかなか独自のグルーヴがあっていい味を出しているが、オススメはB1 “Super Duper Love Part 1 & 2”。曲はサザンソウルの王道を中央突破する潔さ。心地いいグルーヴ、ややユルめのシュガー・ビリーの歌声、ペランペランな彼のギターがちょうどいい塩梅でミックスされている。少しテンポを落とした続くB2 “Love Bug”も味がありすぎて涙が出そうになる。70年中期にしては珍しいほど、てらいのないソウルを聞かせてくれる。
Producer: Leonard Jones
1975年