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ソウル&ファンク大辞典

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Sugar Billy / SUPER DUPER LOVE

意外性満載で謎に満ちた「味ソウル」系アーティスト

シュガー ビリー Super Duper Love,
Sugar Billy, 1975
挑発的で70年代的なエロジャケットからは意表をつくような、何だかほっこりとするような60年代的サザン・フィーリング溢れるシュガー・ビリーのアルバム『スーパー・デューパー・ラヴ』。

南部にどっぷりの人かと思いきや、このアルバム以前は北で活動していた。デトロイト・ファンクの裏番長、Dave Hamilton(デイヴ・ハミルトン)のレーベルNew Day(ニュー・デイ)から、Billy (Sugar Billy) Garnerという名で、シングルを何枚かリリースしている。

さらにキャリアも相当あるようで、1961年にはBilly Garnerとしてシングル・デビューも果たしている。それなのに彼のキャリアは謎に満ちており、ほとんど情報がない。アルバムはおそらくこの『スーパー・デューパー・ラヴ』一枚しか出していない。

ファンキーな曲もなかなか独自のグルーヴがあっていい味を出しているが、オススメはB1 “Super Duper Love Part 1 & 2”。曲はサザンソウルの王道を中央突破する潔さ。心地いいグルーヴ、ややユルめのシュガー・ビリーの歌声、ペランペランな彼のギターがちょうどいい塩梅でミックスされている。少しテンポを落とした続くB2 “Love Bug”も味がありすぎて涙が出そうになる。70年中期にしては珍しいほど、てらいのないソウルを聞かせてくれる。

Producer: Leonard Jones
1975年



Super Duper Love Part 1 & 2 - Sugar Billy
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