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ソウル&ファンク大辞典

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Slave / STONE JAM

「ヘビメロファンク」の創始者!?

ストーン・ジャム Stone Jam,
Slave, 1980
オハイオ発の超重量級ファンクバンド、スレイヴが、まるで別人になったかのように洗練されたサウンド・スタイルを取り入れ、セールス的にも成功した『ストーン・ジャム』。このアルバムにも従来のスレイヴを想起させるA4 “Sizzlin’ Hot”のような曲もあるが、むしろ新境地を開拓したメロウな曲の方に惹かれる。

ドラマーSteve Arrington(スティーヴ・アーリントン)の甘いヴォーカルを前面に出したことがセールスに結びついたのだろうが、数曲リードをとっている女性ヴォーカルStarleana Young(スターリナ・ヤング)の存在感も光っている。彼女は『ストーン・ジャム』のプロデューサーでスレイヴの中心メンバーでもあるスティーヴ “The Fearless Leader(恐れを知らぬリーダー)” ワシントンの秘蔵っ子で、この作品の後、スターリナとスティーヴ、そして他のメンバーともにAurra(オーラ)を結成することになる。

つまり、『ストーン・ジャム』はスレイヴの変革期に制作された作品で、初期スレイヴの最後の作品にもなった。

メロウさを押し出すようにはなったが、バンドの要である重いリズムは健在。「ヘヴィー・メロウ」とでも名付けたくなるような独自のファンクを開拓したスレイヴのスケールの大きさを証明した作品になった。

Producer: Stephen C. Washington, Jimmy Douglass
1980年



Let's Spend Some Time, Slave
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