ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
だが何故だが、例えに出した二人にも匹敵するような味があるのだ。音楽とは質ではなく、絶対に味の方が重要だと思うが、オーティス・G・ジョンソンは、それを実証できる稀有なアーティストである。
彼はデトロイト在住のキリスト教徒らしく、このアルバムの曲もすべて神に捧げられたゴスペル集である。ただし普通のゴスペルではないのは上記が示す通り。まるで自宅録音したデモテープのようだが、教会で録音したものを後でミックスしなおしたらしい。
ティミー・トーマスやマインドデザインの名前を例にあげたが、感覚的にはヴェルヴェット・アンダーグラウンドのデビューアルバムにも似ている気がする。もちろん単なる直感であり、質的にはかなり劣ってはいるが…。
ソウルの迷宮で道に迷い、神の助けを必要とする好事家向け作品。
Producer: Otis G. Johnson
1978年