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それでも1950年代にミシシッピ・ジョン・ハートの曲がコンピレーションに取り上げられるなどし、徐々に彼の名前はマニアの間で知られるようになる。決定的だったのは、1963年、フォーク音楽研究家のトム・ホスキンズに「再発見」されたことだった。ホスキンズに説得され、ミシシッピ・ジョン・ハートは再びホームタウンを出る決意をし、本格的に音楽活動を再開した。
本作“The Immortal Mississippi John Hurt”は、復活を果たした後の作品だが、ミシシッピ・ジョン・ハートは1966年に亡くなっている。つまりこのアルバムは、復活直後に亡くなった彼の追悼作になってしまった。曲は半分以上が自作曲。ゴスペル、フォーク、カントリー等をベースにした曲調も1928年の音とほとんど変わりない。フィンガーピッキングのギターと彼の声が非常に優しく、1920年代のブルースが彼の中でそのまま生きている。
Producer: Patrick Sky
1967年