ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
もはや単なるソウルの枠組みを越えて、時には同時代のジャズの最良の部分も取り入れ、独自の夢世界を築いている。志向としては2010年代のアーティストにも近いかもしれない。サウンドは全てに優しく、ソウルやファンクが本来持つ泥臭さは、表面には出てこない。80年代に全盛期を迎えるブラック・コンテンポラリーとも違う、洗練された世界観を作り出している。
1曲目の“Changing Times”のイントロから彼らの迷宮に惹き込まれる。すると急にテンポが変わり、メイズ流のファンキーな世界が始まる。「世界は変わり続ける。生き残るためには、変化の兆しを見逃してはいけない」という歌詞には、常に完璧を求め続ける彼らの音楽に対する姿勢が表れているようだ。
Producer: Frankie Beverly
1980年