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ソウル&ファンク大辞典

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Les Baxter / HELL’S BELLES (O.S.T.)

巨匠が放ったモンド・ファンクの怪作

レス・バクスター Hell's Belles,
Les Baxter, 1969
南太平洋やアフリカ等、世界中のエスニックの要素を取り入れたエキゾチカ・サウンドの大家で、ラウンジ・ミュージックの巨匠レス・バクスター。1950年代から活躍する彼が、全盛期を過ぎた1969年に残した非常にモンドでモッドなサウンドトラックがこの『ヘルズ・ベルズ』。

映画の内容は、バイクに燃える男と女たちの恋やバイオレンスを描いた、いわゆるB級もので、レス・バクスターのサウンドも巨匠とは思えないほど、若々しくファンキーで期待を裏切らない。丁度、時代はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの台頭のように、ファンクとロックの境界線が曖昧になってきた頃で、スライより20歳近く年上のレス・バクスターだが、時代の波を、ヨレヨレながら、見事に乗り切っている。

音の成熟度でいうと20代の時に書いた代表作“Quiet Village(有名なのはマーチン・デニーのバージョン、元シンプリー・レッドの屋敷豪太が在籍したMelonもカバー)”の方が圧倒的に高いが、“Hell’s Belles”の胡散臭さの方が愛着を感じる。

Producer: Les Baxter
1969年



Wheels - Les Baxter
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