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このアルバムでもブルースだけにこだわるわけではなく、かなりソウル寄りのサウンドを残している。A1 “Easy Lovin’”はまだブルースの感覚があるが、続く“I’m So Satisfied”や“You Can’t Keep a Good Woman Down”になるとかなり本格的なソウルだ。しかもブルースシンガーにありがちなダミ声でもなく、どちらかというと渋さよりもノーザンソウル系のような軽やかさを感じる。
裏ジャケットの情報によると、ジュニア・パーカーはアーティスト的な振る舞いや、奇抜な格好をすることもなく、飲酒もしなかったようだ。どちらかというと釣りやハンティングを愛する自然派の男だったらしい。もちろん、ブルースのために人生を犠牲にすることなどせず、夫人との幸せな暮らしを選んでいたようだ。
だからと言ってブルースシンガーとして魅力がないわけではない。それほど音楽には真摯に向き合い、いきがることもなくブルースの本質で勝負していたということだ。音を聞けばそれは明らかだ。
1969年