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本作“Funeral for a Friend(邦訳:友を弔う)”は、そんな彼らがもう一度ルーツに立ち返って、ニュー・オーリンズの人たちが葬式の時に演奏した伝統的な曲にフォーカスしている。選曲は『アメイジング・グレイス』をはじめとするゴスペルのスタンダード中心。楽団が街を練り歩くニュー・オーリンズ式の葬式を知っている人なら馴染みの曲ばかりだ。
このアルバムは、伝統に敬意を払っただけではなく、アルバム・タイトル通り、レコーディング終了後に心臓発作で亡くなったダーティ・ダズン・ブラス・バンドの創設メンバー、Anthony “Tuba Fats” Lacen(アンソニー・チューバ・ファッツ・ラセン)にも捧げられている。ニューオーリンズ生まれの人にとっては、これ以上ない追悼のされ方だろう。
2004年