ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
正直言って、本作を非常に優れたアルバムにしているのは、ディー・エドワーズ自身より彼女の歌をサウンド全体のパーツにうまく組み込んだプロデューサーのMichael Zager(マイケル・ゼイガー)の力によるところが大きいように感じる。時代的にもブラック・コンテンポラリーへと移りつつある中で、曲調も多岐に渡る本作を、ソウルアルバムとしてうまくまとめあげているのは、さすが実力派プロデューサーだ。もちろん、ゴスペル仕込みのベテランらしい歌唱力でソツなくこなすディー・エドワーズあってのことだが。贅沢を言えば、デトロイト出身らしい、A5 “Don't Walk Away”タイプの曲をもう少し増やした作品を聴いてみたい。ポップなウィリー・ハッチ作のA2 “Mr. Miracle Man”もオススメ。
Producer: Michael Zager
1980年