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1970年代初期のヴァン・マッコイは、独自の生ぬるサウンドを作り上げており、この作品でも大いに力を発揮している。ヴァン・マッコイの味が最も出ているのはファーストアルバムにも収録されていた“Oh Lord, What Are You Doing to Me”。この歌は多くのアーティストが取り上げているが、ソウル、ポップス、イージーリスニング、ゴスペルの境界線を漂うブレンダ&ザ・タビュレーションズのユルユル感は他では味わえない。「ハッスル」で一世風靡した時よりも、ヴァン・マッコイは70年代初期の方が圧倒的に素晴らしい。
ブレンダ&ザ・タビュレーションズ本来の味が出ているのはバート・バカラック作の“Don’t Make Me Over”。ストリングスとギターの使い方にヴァン・マッコイを感じるが、メロディの良さを生かした名曲に仕上がっている。
密かなブレイクビーツ・ネタとしてはB2 “Scuze Uz Y’All”もオススメ。
Producer: Van McCoy
1970年