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メロディは主にギターのJohn Goodsall(ジョン・グッドサル)とキーボードのRobin Lumley(ロビン・ラムリー)が担当するが、この二人は個性がそれぞれ違う。グッドサルは同時代の米国のフュージョン系ギタリストのようなプレイで、4人の中では一番まとも。ラムリーのプレイは、スペイシーなモーグ・シンセとシンプルなフェンダー・ローズを併用しており、非常にミステリアス。
四人の魅力がバランスよく出ているのは、A2 “Euthanasia Walz”。技巧的になりすぎず、美しいメロディーと疾走感が共存している。
一筋縄では説明不能なブランドXの音楽だが、それでこそ音楽家としての存在意義がある。英国的なプログレとジャズロックを進化させ、そこに強引にフュージョンをねじ込んだような音だが、実力者揃いで、クオリティの高さとオリジナリティは保証済みなので、音楽的にひねくれたものが好きな人にはオススメ作品。
Producer: Brand X, Dennis MacKay
1976年