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ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

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Bow Wow Wow / SEE JUNGLE! SEE JUNGLE! GO JOIN YOUR GANG YEAH, CITY ALL OVER! GO APE CRAZY!

誰もがアフロでファンファンファン…な時代

バウワウワウ See Jungle! See Jungle!
Go Join Your Gang
Yeah, City All Over!
Go Ape Crazy!,
Bow Wow Wow, 1981
80年前後のニューウェーブ系アーティストとしては珍しく演奏技術を前面に出したバウ・ワウ・ワウ。彼らは元々アダム&ジ・アンツのメンバーだったが、セックス・ピストルズも手がけた曲者マネージャーのMalcolm McLaren(マルコム・マクラーレン)がフロントのアダム・アントよりもバックのメンバーに可能性を感じたため、ヴォーカルをビルマ(ミャンマー)生まれの13歳の少女アナベラに入れ替え、強引に結成された。

この“See Jungle! See Jungle! Go Join Your Gang Yeah, City All Over! Go Ape Crazy!(邦題:ジャングルでファン ・ファン・ファン)”は、彼らにとってのセカンドアルバム。ジャケット写真はエドゥアール・マネの『草上の昼食』のパロディで、オリジナルでは娼婦であろう女性の役を当時14歳で未成年のアナベラがヌードになっていたことで物議を醸した。今なら完全にアウトだろうが、これはマルコム・マクラーレンお得意の炎上商法。この力技でバウ・ワウ・ワウは一気にスターの座を手に入れた。

サウンドの中心はブルンジ・ビートを取り入れたDavid Barbarossa(デヴィッド・バルバロッサ)のドラムと、スラップ多用のベースLeigh Gorman(リー・ゴーマン)の音数多すぎコンビ。この二人だけだとかなりハードなアフロファンクだが、ノスタルジックなギターフレーズとキンキン叫ぶアナベラのヴォーカルが乗ると、スーパーファンキーなバブルガムポップに変貌する。

パンクの後はブラックミュージックが音楽の中心になることを予感したマルコム・マクラーレンの嗅覚が生んだ、時代を先取りしたポップミュージック。

Producer: Colin Thurston, Alan Tarney, Brian Tench
1981年



Chihuahua - Bow Wow Wow
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