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ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

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Old Town Records

嘘から始まった都会的なアーリーソウルの名レーベル

Fiestas So Fine,
Fiestas, 1959
1954年にニューヨークで誕生したこの伝説のR&B専門レーベルも、その名前の由来は情けないものがある。

ルーマニア移民でブロンクス育ちの創立者Hy Weiss(ハイ・ワイス)は、Exclusive、Modern、Jubilee、Apolloなどの名門R&Bレーベルで、セールスマンとして勤めていた。そこから独立しようとしたが、手持ちの資金が少なく、弟が働いていた会社“Old Town Paper”のステーショナリーが使い放題なのをいいことに、レーベル名をそのままOld Town(オールド・タウン)にしたといわれている。ステーショナリーの住所はマディソン街のままになっていたが、実際はマディソン街から遠く離れた場所にオフィスはあった。

そんな情けないスタートではあったが、そのサウンドは一級品で、都会らしい典型的なニューヨーク・サウンドを提供し続け、Fiestas(フィエスタズ)の“So Fine(R&Bチャート3位・1959年)”などはアーリー・ソウルを代表する作品とされている。その他にもBilly Bland(ビリー・ブランド)の“Let the Little Girl Dance(全米チャート7位・1960年)”やCaprisの“There’s a Moon Out Tonight(全米チャート3位・1961年)”等のヒット作を生んでいる。

ハイ・ワイスは、当時の音楽業界のなかでも、かなりのくせ者で、性格もかなりひねくれていたらしい。



So Fine - Fiestas