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ソウル&ファンク大辞典

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Cab Calloway

今も世界中で愛される「ハイデホー・マン」

キャブキャロウェイ Cab Calloway, 1956
キャブ・キャロウェイの代名詞といえば、やはり「ハイディ・ハイディ・ハイディ・ホー」と叫ぶ“Minnie the Moocher”だろう。彼がこの曲を最初に録音したのはなんと1931年だという。『ミニー・ザ・ムーチャー』は日本でも有名なアニメ、ベティー・ブープの主題歌として使われ、ベティーちゃんとともに、キャブ・キャロウェイの名も世間に広く知られるようになった。この短編では、アニメなのに、キャブ・キャロウェイは映画の冒頭に登場し、奇妙なダンスを披露している。また、そのキャッチーな動きはアニメに登場する幽霊にも使われている。

彼のおかしなキャラクターは、世界中で愛された。音楽だけではなく、数多くの映画や舞台、セサミストリートにも出演している。

復活するきっかけとなったのも、この『ミニー・ザ・ムーチャー』のおかげだ。1980年の映画『ブルース・ブラザーズ』にキャブ・キャロウェイが出演し、衰えぬエンターテイナーぶりを発揮した。

ブルース・ブラザーズ以外にも、ロビー・ウィリアムズやレゲエ・フィルハーモニック・オーケストラのカバーバージョンもいい。ウータン・クランやアウトキャスト等、サンプリングも多い。映画『ザ・マスク』にも彼の曲が使われており、ジム・キャリーのキャラクターも明らかにキャブ・キャロウェイのパロディーだ。今やどのライヴでも演っているコール&レスポンスもキャブ・キャロウェイの影響はかなり大きいと思われる。

ちなみに、彼が多用する「ハイディ・ハイディ・ハイディ・ホー」という変な雄叫びは、ルイ・アームストロングから直接教えてもらったらしい。



Minnie the Moocher - Cab Calloway
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