ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
チャカ・カーンというブラック・ミュージック史に残る稀代のヴォーカリストを擁しているものの、ルーファス自体は白人混成バンドだったので、そのサウンドはいわゆるドス黒いものではなく、1974年にしては異常なほど洗練されている。ソウル、ファンク、ジャズを絶妙なバランスで取り入れており、70年代後半のブラックコンテンポラリーやジャズ寄りのブラックミュージックをすでに高い次元で完成させている。
このアルバムはA面が特にいい。大ヒットし、ダンスクラシックスとして定着しているA1 “Once You Get Started”、続く心地よいミドルの“Somebody’s Watching You”や“Pack’d My Bags”、美しくメローな“Your Smile”は時代を超えた名曲だ。
B面ではチャカ・カーンのヴォーカルを堪能できる“Please Pardon Me (You Remind Me of a Friend)”がオススメ。
Producer: Bob Monaco
1974年