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ソウル&ファンク大辞典

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中村佳穂 / AINOU

お茶の間と未来を行き来する「どこでもドア」的アヴァンギャルドJポップ

中村佳穂AINOU,
中村佳穂, 2018
「関ジャム」の人気企画「2018年のマイベスト10曲」でmabanuaが1位、蔦谷好位置が2位にあげていた中村佳穂。大ブレイクにリーチ状態の大注目作「Ainou」は、テクノロジーを使って綿密に作り込まれた作品なのに、フランク・ザッパのように自由で、ブラックミュージックのように踊れて、フォークのように心に染み込む。まるで未来の自動車に乗って日本の古い街並みを流しているような感覚をもたらしてくれる。新しさとほっこり感が雑多に混在しているのだ。

サウンド・クリエイターとしては、レミ街やCRCK/LCKSのメンバーの力も借り、その視線は時代よりもかなり先を見ているようだ。ピアニストとしては確実にリアルな世界に生きている。ところがうねるようなヴォーカルに関しては、妙な大地感というか親近感が伝わってくる。

詩に関しては、赤裸々感が凄まじい。(当然真実はわからないが)中村佳穂のプライベートを疑似体験している気分になる。一般的なポップスのフィールドでは語れない、宇多田ヒカルのような別次元感もある。

全体的には、適度なアヴァンギャルド・テイストに様々な引用がヒップホップのように織り込まれているので、刺激と郷愁が並存し、聴くものを見捨てることはない。

とても先進的なアイデアが満載なのに、中村佳穂家のお茶の間でミカンをいただきながら、赤裸々な話をしみじみ聞く「家、ついて行ってイイですか?」芸術家編的、ジャンルを超えた不思議で魅了的な作品。





きっとね! - 中村佳穂
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